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英作文を解くコツ 3STEP

一橋の英作文と言えば、100~150字の字数制限の下で、他大とくらべれば比較的論述に条件なく自由に書くことができること、そして

①賛否型
②意見論述型
③イラスト型
④手紙型(NEW)

という、基本的にこの4種類に大別されるという特色があります。

それぞれの型にしっかりと対策を積むのが正道ですが、突然傾向を変えることはよくあります(直近では2016年度の全問イラスト問題、2017年度の手紙型の登場)。時間のない受験生は最低でもどの型にも通ずる自分の論述の流れを持つことを意識して練習に取り組むのがよいでしょう。

さて、英作文をかくのは難しい事でしょうか、いやそんなことはないです。

なぜなら英作文は基本的に「知っている単語を並べるだけ」で書けるからです。

pen とapple の二単語だけで国境を超えて伝えることができるように、文章を作り読み手に伝えようとする作業において欠かせないことは難しい単語や文法・構文を用いる事ではなく、はっきりと伝えたいことを論拠して、文章の流れをまとまりのある形に整えることです。

加えて難しい構文や文法を使おうと苦心すると、結果的に時間内にとけなくなり、また支離滅裂な文章になってしまうという恐れがあります。

構文や文法を記憶の底から探しているくらいならばとにかく知っていることを並べて時間に余裕を作る方が入試においては得策と言えます。

では以下3ステップに分けて筆者なりの一橋大学英作文のススメをお伝えします。

Step1.外面を整えること

前述で構文について述べましたが、もちろん使うべき場所でふさわしい構文を用いて文章を表現することは読み手側にかなりの好印象を与えることも間違いありません。

ではどうすべきか、結局構文がわからなければ意味ないのか。

そんなことはありません。

使うべき構文の形はそこまで種類はないし、日本語とやっていることは変わらないからです。

論理を飛躍させず、一文につき約15文字程度を心の片隅においてつなげていく作業なのです。

そこで今回の記事において特に重要視する構文は「譲歩・逆接」の二つです。

受験生にとって譲歩と逆接は大変なじみ深いものでしょう。

それは英語の長文を読む、聞く上でもカギとしてとらえられるからです。

「譲歩や逆接といった特徴的な文章の転換点に注目しろ」というたぐいの言葉を英語や国語の勉強中によく聞くと思います。

そこに注目すると文章がひも解きやすくなるうえに、たいていその転換点付近に重要なワードがあると推察できるからというのは言うまでもないでしょう。

つまりそれは自分自身が英作文に譲歩や逆接などの構文を盛り込むことによって読み手が読み進める中で理解するきっかけの点を作り、補助するという結果をうむのです。

だからこうしたテクニックが重要視されると言えます。

Memo

・接続詞を用いた譲歩
though, although, even if/even though, no matter wh-など

・構文を用いた譲歩

It is true that ~, but ….
Of course, ~, but ….
Indeed, ~, but ….
Certainly ~, but ….など

Step2.内面を整えること

「内容はどのように組み立てればいいのか。」

これはもっともな疑問だと思います。

まず大前提として「抽象→具体」の流れは頭においてください。

平たく言えばまず抽象的に言いたいことを述べる。つぎにそれを具体化して説明し、先の主張を補足する。

というこの大きな流れを必ず有効に使って下さい。

これを踏まえた文章の内容の基本的な流れは、

Ⓐ主張(抽象的)
Ⓑ説明(具体化)
Ⓒ説明2
Ⓓ結論(抽象・主張と分が似通るなら書かなくてもよい)

これを2012年の一橋英作の過去問の筆者の解答を引用しながら説明します。

問. 東京は日本文化の代表である。賛成か反対か

解答.

ⒶI agree with this idea. Of course, a lot of things gather in Tokyo, like people, food, fashion, music, politics and economy. However, it doesn’t mean that Tokyo represents the whole Japanese culture. ⒷIt is because most of all old traditional Japanese culture only exist in the countryside. ⒸFor example, in my hometown Gifu Prefecture, Shirakawagou is very beautiful and it is famous for its traditional feature. In there, old Japanese-style houses are preserved. Many foreigners visit there now, so I’m very proud of this place becoming one of the major sights that represents Japanese culture. ⒹSuch traditional culture has disappeared in Tokyo these days. After all, culture of a country is not represented in one area or place in it. Everyday life of people in many places including both cities have made culture of nation. (136words)

説明

抽象的主張の開始部分であり導入部分となるⒶで自分の立場を明確にしています。

ここで譲歩を入れることで文章に厚みを持たせ、逆接の部分の本当の主張が伝えやすくしているのですが、おわかりかもしれませんが、これは譲歩の構文を使って純粋に文字数を稼いでいるとも言えます笑。

ⒷとⒸは説明部分です。

よく言われるのがThere are two reasons…などとして理由を複数列挙する方法ですが、個人的には一つの強い理由をさらに具体化して深めるほうが説得力を高めると思いこのようにしました。

複数の強い根拠があれば複数書くのもよいでしょう。

つまりこの解答中ではⒶを具体化したⒷを、更にⒸで具体化して強め、最後にⒹで結論にもってきています。

説得力をつける型というのはほぼ決まっていますが、こうした文章の流れは十人十色でつくりかえられます。

ただただ解いて答え合わせするのではなく、自分に合ったやり方を見つける意識で取り組みましょう。

Step3.見直すこと

最後に、必ずしてほしいことがあります。

「見直し」です。

このステップを無視して高得点を取れるはずがないし、何のために早く書く練習をするのかと言えば、この見直しの時間を作るためであるともいえます。

「何に注意すればいいのか、どこを注目して見直せば効率が良いか。」

この答えは、(スペルミスは無論のことですが)

・時制
・性別
・単複

の3つが主だったものです。

語末にsをつけるか、代名詞はこれで受けていいかなどをしっかり見極めるのが大切です。

一橋の採点方法は減点法か加点法かはわかりませんが、見直すだけでお釣りがくるのであれば見直す手はないでしょう。

また、もっと効率を上げる裏道としてより簡単な言葉や表現を使うことがあります。

動詞とそれに対応する前置詞には決まりごとがあることが多数で、これらを正確に覚えておくのは難しいでしょう。

だから難易度の高い熟語表現や構文をできるだけ控えてミスを減らしましょう。

最後に

英作文は受験勉強において軽視されがちですが、一橋の二次試験で50点を占めます。

一度書き慣れてしまえば、一度型を作ってしまえば難しいものではありませんから、ここを安定的な得点源にしない手はありません。

突然傾向がかわっても対応できるような自信を培ってください応援しております。



※ここで扱った問題の詳細や各英作文の型ごとの対策法は当団体が作成する問題集に掲載されています。よろしければそちらもご利用ください。