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夏休み前に考えるべきこと

受験生の皆さん、受験の天王山とも呼ばれる夏休みが始まって1週間か2週間か経ったころでしょう。予備校や学校で夏期講習も行われているかもしれません。

夏休みは受験までの期間で最も長く腰を据えてじっくりと目の前の課題に取り組める時期ですので、多くの科目については最後の本格的な基礎固めの時期となるでしょう。

最後の基礎固めの時期ですから、この機会を逃すともうじっくりと基礎固めをする時間はほぼほぼ残されていません。ですから、本当に今の自分の選択している学部や科目が自分に適しているのかをここで今一度考え直すことはとても大事なことです。

先日のオープンキャンパスに来てくれた人も多いでしょう。その中で、改めて自分の行きた い学部を見定めることはできましたか?

入試の配点で科目を決める人がいます。確かに、合格のためにはそれは非常に有効な手段です。単に一橋大学に入りたいのならば問題ありません。しかし、本当は経済学が学びたいのに数学が苦手だから社会学部を受けよう、などと考えている人はいませんか?

これからのおよそ半年強の期間は、学力においては他者との競争である一方で、持久力については自分の精神との戦いです。本当に大学でやりたいこと、自分の輝かしいキャンパスライフを思い描いてどれだけ思いを馳せられるかが非常に重要です。

既に述べたように、確かに配点の制約は受験生にとっては大きいものではあります。また、入学した後でも条件こそ厳しいものの転学部などをすることもできます。しかし、行きたい学部に心にググッとくるものがあればそれは受験勉強をやり遂げるための強力なエネルギー源とすることはできます。

もし心に迷いがあるのならば、この夏がそれをきめる最後のチャンスです。

また、受験科目についても同じです。

例えば、私は二次の社会で使う科目を高3の夏に世界史から地理に切り替えました。周りの一橋生では圧倒的に世界史か日本史を選択している人が多かったため、私は漫然と世界史の勉強をしていたのですが、どうしても世界史の内容が頭に入ってこなかった。

。一方でセンター対策しかしていない地理は妙に楽しく、成績もよかったのです。

このことについて私は夏に改めて思いなおし、世界史と地理の先生に相談したうえで、地理を本格的に勉強することにしたのです。

皆さんのなかにも、周りの人につられて、だとかネット上の評判をみて、だとかといった理由で受験科目を選んでいる人がいるかもしれません。

それに成績が付随していれば受験においては問題ありません。

しかし、本当に自分がその科目に合っている人なのか、実は他の科目の二次試験問題の方が自分には向いているのではないか、などと思いなおしてみることも重要です。

。センターでしか使わない科目の二次試験の問題を見たことがありますか?

そして、二次試験の社会の科目以上に今しっかりと考えておくべきなのはセンターの理科基礎です。

ご存知の通り一橋大学はどの学部もセンター理科の配点がとても高いですので、特に社会学部受験生をはじめとして、センター理科のしくじりさえなければ合格できたのに、という人が毎年存在するのは事実です。

一方で、一橋大学を受験しようとしている皆さんならしっかりと正しい科目を選べばセンター理科基礎は満点も十分に狙えます。

しかも、そのためには非常にたくさんの勉強が必要なのではありません。

根本的な公式や流れが分かれば大した計算や応用力は求められません。

逆に、その根本が理解できていなければなし崩し的に点数が取れなくなることもあります。

もし、現段階でどうしても運動方程式のニュアンスがよくわからない、などという人がいればその人はセンター直前になってもそれを理解することはできず、試験期間中に緊張からパニックになって大失点する恐れが非常に高いと言えます。

今からでも全く遅くはありません。

センター理科基礎は4科目あります。4科目もあれば誰にだって1科目くらいは苦手科目があって1科目くらいは得意科目があるものです。

当は興味があったななどと思うところがあるのならば、今こそが最大の潮時です。

繰り返しますが、おそらくは今苦手な自然事象は半年後にも苦手で十分に理解できません。

それでいてあなたの合否に直結するのです。変えるなら、今です。

ほかに細かいところで言えば、センター数学のⅡBの選択問題です。

多くの受験生は数列とベクトルを解くところですが、大問5の確率分布統計学的な推測は少ない勉強量でも短い時間と少ない計算量で完答できるセンター数学の穴場です。

しかし、穴場とはいえしっかりとした学習は欠かせません。

特に、2017年度は今までに出題されたことがなかったようなこの分野の基礎の基礎に当たる範囲の応用問題が出題されたため、付け焼刃的にセンター前に知識だけを詰め込んだ多くの受験生を困らせました。

一方で、私はセンター前以前に一度この分野について教科書からしっかりと学習していたためそのような出題にもしっかりと対応できました。

センター数学ⅡBで時間内に終わりきるかが不安である人には、確率分布と統計学的推測をお勧めしますが、そのための基礎を一通り学ぶ時期としてこの夏休みは最適です。

毎日数十分を数日やれば一通りの基礎は学べます。そして半年後に応用問題で力を付ければあなたのディスアドヴァンテージを大きく埋め合わせることが出来ます。

長々と述べてきましたが、もう一度繰り返すと、受験のための戦闘体系を大きく変更できるのはこの夏休みのアタマの時期が最後です。

1学期中に悩んできたこと、夏休みが始まってから悩み始めたことについて少し自分と、あるいは先生や親などと相談して早急に解決しましょう。

最良の選択の上で、受験生にとって最大限に価値ある夏となりますように。